バッグの「持ち手」という京雅作品から学んだことは大きくて

バッグの持ち手。

以前に、バッグの持ち手で皮のタイプには、いろいろな色の持ち手がるけれど、木製の輪のタイプの持ち手だと、カラフルなものが無くて…。

段ボールと和紙で京雅の作品として作ったことがあります。

その時、バッグ自体は、ハワイアンキルトで作ったので、キルト作品として、キルトのお教室の人に見てもらったところ、みんな持ち手が気になったようで。ブルーで作って欲しい!とか、オレンジが欲しい!とか、リクエストをちらほらいただいていました。

ある時。ふと、妄想がわきあがりました。
たくさんの持ち手を作って、キルターさんにプレゼントして…。

来年?近いうちにきっとあるハワイアンキルト展の時に、カラフルな持ち手のバッグがたくさん飾れれたら素敵ではなかろうかと…。

妄想から、6カ月・・・。9個の持ち手が完成しました!

わたしのすでに作ったバッグを入れて、10個のハワイアンキルトのバッグが壁に飾れれたら、すごいかわいい!絶対にかわいい!
と、妄想するだけでワクワクしちゃいます。

さっそく、キルト教室で先生に相談をしたところ、先生の全部のお教室の生徒さんにお声かけして参加者を募ってみたらと提案をいただきました。

「持ち手をプレゼントしますので、次のキルト展までにバンブーバックを作りませんか?」

すぐに、9人のキルターさんが手をあげてくれました!

中には、まだお会いしたことのないキルターさんもたくさんいらっしゃって。

いつかお会いできるのが、今から楽しみです。

ふとした思いつきの企画。妄想開始から約半年かかっちゃいましたが、わたしの妄想企画に参加してくれたキルターさんはもちろん、お声かけを手伝ってくれた先生にも感謝です。

このプロジェクトは、始まったばかり。次は、9人のキルターさんが持ち手を見て、生地選びやモチーフ選びして、バッグ作りをスタートさせます。

「持ち手」というこの作品だけでは、未完成。使い物にならないもの。
次の作家さん(キルターさん)にバトンを渡して、バッグを作ってくれることで初めて命が吹き込まれる「持ち手」。

自分で作った作品は「素材」で、それをどのように活かしてくれるかは、その「素材」を手にした人次第。

はじめて、自分の作ったものだけでは意味を持たない作品を作りました。

さらなる作り手がいなければ意味を持つものに変化しないものを作るというのは、少々不思議な経験でした。

「素材」を作る人は、「素材」を手にした人に会いたいと思い、お話を聞きたいと思うんだなぁ~って、今回の自分の経験から感じました。

きっと。
農家さんは、お料理を作る人に会いたいと思ったり。
土を掘る人は、陶芸家さんと会いたいと思うのではないでしょうか。

その逆はどうなんでしょうか?

キルターさんは、持ち手を作った作家さんと会いたいと思ってくれるのかどうか…。


会いたいと思ってくれるような人になりたい。

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